車買取店に売却した直後の故障は減額対象か? トラブルにならない為に気をつけること

車買取店に売却した直後の故障は減額対象か?  トラブルにならないために気をつけること

 

 

当ブログは現役の車買取店の営業マンが書いています。

 

車の買取について、業者側からの見解がわかる内容になっており車売却後に不慣れな方もそうでない方にとっても有益な情報となっています。

 

また、記事を無駄に長くせずに3分ほどで読み終える事ができるような記事を心がけております。

 

 

 

 

さて、車売却の時に特に心配性の方は気になった事があるのではないでしょうか。

 

 

車を業者に売却した直後にもし故障したらどうなるんだろう?

 

 

 

 

車ってどうしても年式や走行距離で故障する事はありますので買取業務を行っていればそんな事、実はけっこうあるんです。

 

 

特に外車に多い気がしますが買い取った次の日にエンジンチェックランプが点灯したり査定時は問題なかったのにクーラントが漏れてきたり

 

 

日本車でも突然のセンサー類の故障はあります。

 

 

エンジンが逝ったりミッションが故障したりというような重大な故障はあまり聞いたことがないのですがこれもないわけではないでしょう。

 

 

こういう事があった時、減額や契約解除になるのか?

 

エンジンやミッションなどの重大な故障に関しては異音など故障の前兆があると思いますのでユーザーさんが気づいていないというパターンはほぼほぼあり得ません。

少しでも不安な部分は査定時に業者に伝えるべきだしもし解らなくて売却した場合も前述した理由から、ちゃんと対応はしないといけないと思います。

 

では重大なものではない故障は?

 

普通に考えたら買取後に起こった場合はプロである業者さんの責任で直すべきです。

 

その辺のリスクも含めての買取商売なので

 

ですがこの買取後の故障に関しての対応は買取店によって全然違います。

 

買取時に保証料を支払えば売却後に故障が起きたりしてもクレームにならない、減額にならない。というような商品を扱っている買取店さんもあります。

金額は買い取る車の年式や走行距離、排気量などで決まっている事が多く、その保証料を払わなければ買取後のクレームに応じなければいけないという事です。

その保証料は買取提示額から引かれるようです。

 

 

故障が起きても小さなものなら売主さんに責任を押し付けず、自社でとっとと直してしまう業者さんもあります。

 

保証料とかは取らないけど違う名目で査定価格から手数料を引く業者さんもいるようです。

この場合は手数料でもって買取後に不具合が起きたら対応しているのかもしれませんね。(単なる想像の話です。笑)

 

お取引自体をなかったことにするという業者さんも過去にありました。

 

それは故障ではなく修復歴の見落としによる身勝手なキャンセル行為だったので参考にならないと思います。

(確か裁判までやったとか‥)

 

まあ色々な業者さんがいますので、愛車の気になる点はある程度細かく説明する必要があると思います。

 

というかある程度説明することでいくらでもトラブルが起こる可能性が回避できます。

(紙に書いて渡しておくのも良いでしょう。)

 

新車で買っているのであれば大丈夫だと思いますが、中古車購入であればご自身が買う前の車の状態は把握できていなくて当たり前だと思いますので尚更ご自身が乗っていた間の範囲でもいいので気になる点の説明をしておくべきでしょう。

 

ちなみに、売主が車の調子が悪い事実を隠して車を売ったとなれば虚偽の申告をしたとなり損害賠償請求をされても仕方がありません。

 

しかし、解らなかった場合は?

 

これは普通は責任を取る必要がないと思われます。

 

民法には瑕疵担保責任というのがあります。

解りやすく言いますと通常使用で気づけなかった不具合の責任をとらなければいけない法律なのですが業者がユーザーさんから車を買い取るという行為は本来消費者契約法の範囲が適用されるべきです。

 

といいますかお客さんが到底気づけないであろう重大ではない不具合に関してはプロである業者が気づくべきであり売主は消費者契約法で守られるべきなんです。

 

 

車が古くなればなるほど不具合の発生率は上がります。

 

私は車買取の実務をやっているので解る事なのですがそういった古い年式のお車が買取後にどこかの部品が故障するというのはけして珍しくない事です。

 

 

大体は可愛い不具合ですから、売主責任ではなく当然自社の経費で直します。再販するために。

 

 

査定時点で不具合予備軍を見つける事もあります。

 

 

売主さんが気づいていない不具合もしくは不具合予備軍もあります。

 

 

先日も査定時に「ウォーターポンプ唸ってるなー」って思った外車が買い取った次の日にクーラント漏れを起こしました。

 

査定時は漏れていなかったのです。

 

唸り音もファンベルト鳴きにしか感じませんから売主さんもまさかそういう不具合だなんて思っていなかったはずです。

 

その外車はもうかなり年式が古かったので仕方ありません。

 

 

新しい車でももちろんあります。

 

車なんで、ある程度は仕方ありません。

 

重大な不具合や事故歴隠し、メーター改ざんや水没車両でなければ基本的に買取を商売として行っている業者さんが直して再販する。

 

私はそう考えています。

 

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